迷子猫の探し方、ペットレスキューに依頼してみたら…

2017年11月に3歳のオスの飼い猫が行方不明になり、自分でも捜索しましたが中々見つからず行方不明になってから2週間後にペットレスキューに依頼しました。ペットレスキューの3日間の捜索では見つからず、約2ヶ月後に保護している方から連絡があり猫と再会する事ができました。



 

猫が迷子になったり、脱走してしまった時にまずやる事

  1. すぐに周辺を捜す。
  2. 警察署、動物愛護協会、保健所に届け出を出す。
  3. 近所や町内会の人達に捜索協力をお願いする。
  4. 迷子チラシを作り、ポスティングする。
  5. 見つけたら捕獲する。
周辺を捜す

一般的な飼い猫の行動範囲は1日につき半径100メートル前後と言われています。まず半径50m以内を捜索、車の下路地植え込み建物の隙間物置の裏排水口等を重点的に探してみる。それでも見つからない時は、100m、500mと範囲を広げていきましょう。探す時は、猫の好きなフードやおやつ、またたび、おもちゃ、軍手、タオルや毛布、洗濯ネット、キャリーケース、懐中電灯を持っていくと良いです。

 

迷子になった猫は、2ヶ月の間に約1㎞先まで移動していました。交通量の多い道路を2つも超えた所に移動していたので驚きました。最初の1カ月ぐらいは、交通量の多い道路の方へは行かないだろうと思って、反対方向ばかりを捜索していました。

 

届け出を出す

警察署では遺失物として扱われます。管轄する保健所と動物愛護協会にも連絡をする。保護されて収容された場合期間が過ぎると殺処分されてしまうのでなるべく早く連絡をして、こまめにホームページを見たり、連絡して収容されていないかを確認する。

ケガ等をして収容されている場合もあるので、近所の動物病院にも連絡しておくとよいでしょう。

捜索協力をお願いする

SNSで拡散したり、迷い猫の掲示板に登録する。猫を捜索している時に、TNR活動をしている人やご飯をあげている人と知り合いになり、チラシを貼ってもらったりアドバイスをもらったりして励まされました。何処にどんな猫がいるかもよく知っているので大変心強かったです。

 

ネコジルシの迷い猫掲示

https://www.neko-jirushi.com/maigo/

 

迷子チラシをポスティングする

迷子チラシは、特徴がよくわかる写真を入れ

・猫の名前、種類、性別

・毛の色、模様

・首輪の有無や色

・迷子になった場所、日時、連絡先

を明記しましょう。

連絡先は住所は書かず、飼い主の名前はカナや平仮名にし、携帯の番号にしておいた方が無難です。

ポスティング用はB6~A5サイズ、貼付用はB5~A4サイズが良いでしょう。

ポスターは町内会の掲示スーパーコンビニ動物病院ペットショップなどにお願いして貼ってもらうとよいです。貼るポスターはラミネート加工をしておく。ごみ捨て場近くの電柱は目につく場所なので効果的でした。

※電柱に貼るのは法に抵触しますが、迷子猫の捜索など非営利目的の場合は大目に見てくれるようです。猫が見つかったらすぐはがせるように地図に印をつけておきましょう。

作成してもらったポスター





ペットレスキューに依頼してみた

ペットレスキューの料金

私が依頼したところは1日8時間の捜索を3日間で79,920円でした。交通費、チラシ込みの価格で前払い。延長捜索は1日につき19,440円。見つかるまで目撃情報が入ればその都度報告はしてくれます。

ペットレスキューの依頼から捜索までの流れ

依頼の電話をして、その時に猫の写真をメールで送りチラシを作製してもらい、出来たチラシを見て、修正点などを伝えて完成したチラシを持って捜索が始まりました。依頼から4日後ほどで1回目の捜索が始まりました。ポスティングとポスター貼りを行いながら、1日8時間の捜索を3日間、連続ではなく間を開けて行い、2回目は20時~明け方5時までの捜索でした。結局3日間の捜索では見つかりませんでした。

 

依頼してみて思った事は、すでに自分でやっている事とあまり変わりはないので少しがっかりしました。3日間の捜索はあっという間に終了してしまい、後は自分で少しづつ範囲を広げて聞き込みをしながらポスターを貼っていきました。

そして年が明けて1月18日に保護している方から連絡があり、猫と再会できました。自分が作成したポスターを見てくれて発見に至ったのですが、運悪くそのポスターの電話番号の所が印刷ミスで切れてしまっていて、保護してくれていた方がペットレスキューが作成したポスターを見つけてくれて、猫と再会する事ができました。結果的には依頼して良かったのですが、自作したポスターをちゃんと確認してから貼っていれば、自分だけで大丈夫だったと思いました。

仕事が忙しくて捜索する時間がない方や捕獲ができない時などはペットレスキューに依頼するのが良いと思います。

 

猫が帰ってこない理由

  1. 発情期
  2. 遠くに行き過ぎた
  3. 家の居心地が悪くなった
  4. 事故に遭った

 

発情期

猫が帰ってこない理由の中で一番多いのが、相手を探しに行くことです。繁殖を望まない場合は去勢や避妊を考えましょう。

 

 

遠くに行き過ぎた

猫は自分のテリトリー内を巡回していますが、何らかの理由でテリトリーから出てしまい迷子になる事があります。長期間帰ってこない場合はテリトリーの外を探す必要があります。

 

家の居心地が悪くなった

後輩猫を飼ったり、犬を飼った、飼い主にひどい目にあわされたなどの理由から帰って来なくなる場合があります。

 

事故に遭った

猫が帰ってこない理由の一つとして交通事故にあってしまったということが考えられます。猫は体調が悪くなると本能的に誰にも見つからない場所を探し求めて、そこでじっと回復を待つ特性があります。

 

 

猫が脱走する経路は

・玄関

・窓

・ベランダ

があります。一番多いのは玄関のドアを開け閉めした時です。家族が外出する時や帰宅したとき、開いたドアの隙間から脱走するケースがほとんどです。

猫が玄関のドアから飛び出さないように猫用のペットゲート等を設置しておきましょう。

窓や網戸にはストッパーを付けて猫が自分で開けることがないようにする。

ベランダのお隣さんとの仕切り板の下部の隙間から脱走することがよくあるので、仕切り板の下部の隙間はふさいでおくことが大切です。

 

猫の捕まえ方

猫が興奮していたら、優しく名前を呼び、好きなフードやおやつを置いて少し様子をみます。近くにきたら、バスタオルや毛布、洗濯ネットなどでくるんでキャリーバッグへ入れます。

どうしても捕まえられない場合は捕獲器を使います。動物愛護団体や動物病院などで借りることができますが、捕獲機の使い方に慣れたボランティアの人にお願いする方が良いと思います。

 

猫が捕獲できたら、異常がないか動物病院で診てもらいましょう。そしてこれまでに連絡をした行政機関へ報告して、貼ったポスターは回収します。

 

 

猫が帰ってくるおまじない

百人一首の和歌で

立ち別れ 因幡の山の峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

歌の意味は、「あなたとお別れして私は因幡の国(現在の鳥取県東部)へ行きますが,因幡山に生える松のように、あなたが待っていると聞いたならすぐに帰ってきます」という別れを惜しむ歌です。この和歌を以下の方法のいずれかで貼ります。

  1. この和歌の上の句(~に生ふる)までを紙に書き、猫がいつも使っている食器の下に入れるか、玄関の人目につかない場所に貼り、猫が戻って来たら下の句を書き足してから川に流すか燃やす。
  2. この和歌を半紙に書いて、家の東側の壁に貼っておく
  3. この和歌を半紙に書いて、玄関のドアの内側か玄関近くの見えないところに貼っておく
  4. この和歌の下の句(まつとし聞かば~)から後を紙に書いて、玄関の人目につかない場所、または猫の食事やトイレの場所に貼る
  5. 1日3回、この和歌を読む

私は3番を実行しました。猫探しをしている時に知り合った猫ボラさんがこの和歌を書いて持ってきてくれたので玄関ドアの内側に貼っておきました。

 

まとめ

行方不明になった猫を探すのは本当に大変です。今回は親切な人が猫を保護し面倒を見てくれていたので無事に再会する事ができましたが、奇跡に近い事だと思っています。猫は完全室内飼いにし、普段から脱走防止の対策をしっかりと行い迷子にさせないようにしましょう。