珍しい動物に会える動物園5選

動物園といえばゾウやキリン、ライオンなどを思い浮かべますが、珍しい動物も飼育されています。そこでしか会えない動物、希少動物が見られる動物園を紹介していきたいと思います。

 

  1. 【東京】上野動物園  (パンダ、コビトカバオカピ、アイアイ、フォッサ)
  2. 【神奈川】よこはま動物園ズーラシア オカピ、アカアシドゥクラングール、セスジキノボリカンガルー、テングザル、ツシマヤマネコ)

  3. 【埼玉】 埼玉県こども動物自然公園 (クオッカ、マヌルネコ
  4. 【静岡】浜松市動物園 (ゴールデンライオンタマリン)
  5. 【愛知】東山動植物園 (ラーテル、アオキコンゴウインコ)

     

 

上野動物園

1882(明治15)年に開園した日本で最も古い動物園です。三大珍獣といわれているジャイアントパンダコビトカバオカピすべてをここで見る事ができます。マダガスカルに生息するアイアイフォッサも飼育されています。

 

www.tokyo-zoo.net

 

ジャイアントパンダ

参考サイト

www.ueno-panda.jp

現在5匹のパンダが飼育されています。リーリー、シンシン、シャンシャンそして2021年6月に生まれた双子のシャオシャオとレイレイです。※2023年2月21日にシャンシャンは中国に返還されました。

日本でジャイアントパンダを見られるのは上野動物園和歌山県アドベンチャーワールド兵庫県神戸私立王子動物園の3カ所だけです。

 

アイアイ

 

参考サイト

どうぶつ図鑑「アイアイ」 | 東京ズーネット

 

アイアイはどんな動物

アイアイはマダガスカルにのみ生息する原始的なサルです。現地住民に「悪魔の使い」として恐れられ、地元では「アイアイに中指で指された者は死ぬ」という迷信が伝わっています。体の色はこげ茶や黒で、コウモリのような耳に、らんらんと光る黄色い大きな目、細長い指、長いしっぽが特徴です。前足の中指と薬指が長く、とくに中指はヨウジのように細くなっていて、この指を使って果実の中身をかき出したり、木の表面を慎重にたたき、その反響音を手がかりにして、木の中にいる幼虫を掘り出して食べます。

2001年10月22日、マダガスカルから上野動物園にやって来ました。

 

フォッサ

 

フォッサはどんな動物

フォッサはマダガスカルに生息する最大の肉食動物で、家畜を襲うこともある為、生息地では駆除の対象となり、数が減っています。マングース科に分類されますがマングースよりもネコに似ていて、ネコのような鋭い歯を持っています。体は赤褐色で、鼻先はイヌに似ています。

2010年メスの「アンバー」とオスの「ベザ」が上野動物園にやって来ましたが、メスの「アンバー」は2017年5月19日に死亡しました。

 

 

よこはま動物園ズーラシア 

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/

 

約110種640点の動物たちが世界の気候帯地域別に分けて展示されています。1999年(平成11年)4月に開園して、次々とエリアが広がっていき、2015年(平成27年)にズーラシアの全エリアが開園しました。

アジアの熱帯雨林、亜寒帯の森、オセアニアの草原、中央アジアの高地、日本の里山、アマゾンの密林、アフリカの熱帯雨林、アフリカのサバンナ、わんぱくの森のゾーンがあります。

 

 

アカアシドゥクラングール

参考サイト

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/animal/asia/post_13/

 

アカアシドゥクラングールはどんな動物

アカアシドゥクラングールは「世界一美しいサル」と言われ、顔はオレンジ色、頭は黒、胸の毛はワインレッド、胴体は灰色、顔の下半分を縁取るように生える白い毛、手足は黒い毛に包まれて、5色の体毛を持っています。ベトナムラオスカンボジア熱帯雨林などに生息しています。葉食いザルの仲間で、木の葉や果物などを主食としています。1998年にオス2頭が来園、2012年、13年に繁殖を目的にメス1頭ずつがシンガポールから来園し、13年に繁殖に成功して、現在は10頭となっています。

 

セスジキノボリカンガルー

参考サイト

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/animal/oceania/post_57/

セスジキノボリカンガルーはどんな動物

名前の通り背中に白い筋が2本あり、木の上で暮らすカンガルーです。木に登るためのかぎ状の爪や木の上でバランスをとるための長い尾が特徴的です。木の実や果実、木の葉などを食べます。ほとんどの種がパプアニューギニアに生息しています。体長は約60cm、体重8㎏ぐらいです。飼育下の寿命は約20年といわれていますが、ズーラシアのワリは推定28歳まで生きました。人間だと100歳を超えています。ワリは2018年に死亡しましたが、現在オスのモアラとメスのタニの2頭を見る事ができます。ズーラシアでのみ会うことができる、希少な動物です。

 


オカピ

参考サイト

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/animal/rainforest/Okapi/

 

オカピはどんな動物

キリン科の動物ですが、手足がシマウマのような白と黒の横縞模様で、頭部がキリンのように見えます。アフリカ中部のコンゴ民主共和国オカピの生息地ですが、内戦や環境破壊、密猟によって数を減らしています。

日本ではズーラシア上野動物園横浜市立金沢動物園の3カ所で飼育されています。

ズーラシアでは1999年にオスのキィァンガとメスのレイラの2頭が来園、日本で初めて飼育されました。現在は3頭のオカピが飼育されています。レイラは2014年に死亡しましたが、キィァンガは現在、横浜市立金沢動物園にいます。日本にいるオカピの最高齢です。

 

テングザル

 

参考サイト

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/animal/highlands/post_59/

 

テングザルはどんな動物

ボルネオ島だけに生息するオナガザルの仲間で、天狗のような大きな鼻が特徴です。特徴的な鼻はオスの方が大きく長くなります。大きな鼻は共鳴器の役割があり、鼻が大きいほど大きく低い声を出すことができてメスにモテるようです。泳ぎが上手で、水中で20メートル泳ぐこともできるそうです。

 

 

埼玉県こども動物自然公園

1980年(昭和55年)5月5日のこどもの日に開園しました。猛獣はいませんがクオッカやレッサーパンダマヌルネコカピバラなどに会うことができます。動物と触れ合えるなかよしコーナー乗馬コーナーカピバラ温泉など、さまざまイベントやワークショップが開催され小さなこどもから大人まで1日中楽しめる埼玉県内のファミリーに人気の動物園です。

 

www.parks.or.jp

 

クオッカ

 

参考サイト

www.parks.or.jp

クオッカはどんな動物

オーストラリアの限られた地域に生息する動物で、体長40~50㎝、体重2.7~4,2キロほどの小さなカンガルーの一種です。ローアングルから見た顔が笑っているような表情に見えるため、世界一幸せな動物と呼ばれています。2020年3月オス2頭、メス2頭のクオッカがオーストラリアから来園しました。

 

浜松市動物園

1950年(昭和25年)に開園した歴史ある動物園です。浜名湖のほとりにあり、はままつフラワーパークに隣接、園内通路同士で繋がっています。12万3千平方メートルの広大な敷地面積を誇り、120種を超える多彩な動たちを見ることができます。中学生以下のお子様の入場料は無料です。無柵開放型動物園で視界を遮るところに柵がなく、動物を間近に感じる事ができます。ゴールデンライオンタマリンはここでしか見る事ができない動物です。


 

ゴールデンライオンタマリン

 

参考サイト

https://hamazoo.net/GLT.php

 

 

ゴールデンライオンタマリンはどんな動物

南米のブラジルに生息する希少種で、顔まわりの体毛がライオンのように見えます。光沢のある美しい赤みがかった黄色やオレンジ色の体毛を持つ、平均体重620g程度、体長は25cm~31cm程度の小さサルです。尻尾が長く体より長いこともあります。長い尾でバランスをとり木の上での生活に適しています。小さな体は木の穴に身を隠し、天敵から身を守ることができます。

 

 

東山動植物園

1937年(昭和12年)に開園した広大な敷地の動植物園です。動物の飼育種類は日本一で、ゾウからメダカまで約500種の動物たちが飼育されています。動物園、植物園、遊園地、東山スカイタワーも楽しめ、植物園では100種類、1000本の桜が集まる桜回廊があります。

イケメンゴリラと言われ話題になったニシゴリラシャバーニや人間のおじさんの叫び声のような鳴き声が人気のフクロテナガザルケイジ、イタチの仲間でハチミツが大好きなラーテルボリビアのサバンナや森林のマングローブ林に生息するアオキコンゴウインコスリランカからやってきたジャングルキャットなどユニークな動物たちがいます。

www.higashiyama.city.nagoya.jp

 

ラーテル

 

 

 

参考サイト

https://www.higashiyama.city.nagoya.jp/04_zoo/friend/2018/02/post-46.html

 

ラーテルはどんな動物

アフリカや中東に生息しているイタチの仲間でハチミツが大好物、別名ミツアナグマ体長60~80cm、尻尾の長さ20~30cm、体重は7~14㎏、最大でも15㎏。頭から背中は鎧のような硬い皮膚で覆われライオンの牙からも身を守ることができます。性格はかなり狂暴で、大型肉食動物にもたちむかうそうです。危険が近づくと肛門腺から強烈な臭いのする液体をとばして身を守ります。鋭い鉤爪を持ち、巣穴を掘ったり、木に登る際に使われます。

日本国内でラーテルを飼育しているのはここだけで、オスのザビーとメスのフランがいます。

 

 

まとめ

魅力的な希少動物たちに会いに動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか。どの動物も個性的で面白い特徴を持っています。自分のお気に入りを探して、動物園を楽しみましょう。